明山窯ブログ

2016.02.09
工場レポート【小物成形場】

雛人形作り最盛期の小物成形場からレポートです!

 

荷台に成形の終わった人形が整列しています。乾燥中のようですが……

 

紙製の被り物をしています。

紙製の被り物をしています。

 

まるで雪国の蓑(みの)みたいでちょっとかわいい。

確かに今日も信楽は寒いのですが、これはいったい何なのでしょう?

 

通りがかったフジオカさんを捕まえて伺いました。

「これなぁ、髪とかは土が薄いやろ、すぐ乾くねん。モノは上から乾くし」

「キレたりワレたりするねん」

なるほど、全体で乾きにムラがあると、あとでヒビに繋がるのですね。

 

こちらはまだ被っていない人形。

こちらはまだ被っていない人形。

 

髪に濃淡がありますね。色の濃いところは着物や頭部に付いていて、色の薄いところに比べて乾くのが遅いのがわかります。

 

「昔は(被せていなかった頃は)これでよくキレてん」

毎年毎年の積み重ねが、より品質の良い人形、焼物作りを支えている。その一端を見ました。

 

小物成形場からのレポートでした。

レポーターはモリでした!

 

職人の技術と知恵の蓄積。明山窯の雛人形特集ページはこちら。

>>陶雛人形|信楽焼明山窯webshop和楽

 

雛人形制作の工場レポート 過去の記事も併せてご覧くださいませ。

>>工場レポート【小物成形場】2015年1月27日