明山窯ブログ

2014.12.15
工場レポート【瞳入れ】

今回はクスリ掛けブース前から、干支の瞳入れの様子をレポートします!

 

まずは全体を撫でて角を落とします。

 

瞳を入れる。

人形にとって一番とも言える大事な工程です。

成形場で円を付けたところへ、大きな手が狂いなく瞳をいれます。

(筆を持ったアオキさん、ひとつしっかり深呼吸をしていたのが印象的でした。)

 

3mm未満の円に瞳を入れます。

数秒のことですが、見ているこちらも息を止めていました。

 

入りました。 これが焼けると、うるっとした黒い瞳になります。

入りました。
これが焼けると、うるっとした黒い瞳になります。

いっぱい並んでいますね。

「眠くなる光景やね」

 

とんとんと子羊に瞳が入っていく隣に、雛人形が台車に乗ってやってきました。

 

すでに雛人形も瞳待ち。

雛人形も瞳待ち。

春に向けて雛人形制作も、干支と同時並行で進んでいます。

瞳をはじめ最後の彩色がなされた人形たちは、この日中に窯の中へ。

画像右上に窯詰されます。

画像右上に窯詰されます。

窯は広いのに、なんでそれだけ?

「顔はクスリをかけない土のままだから、窯(炎)の影響を受けやすい。

赤くなったり斑になったりする。気を遣うんよ」

あの場所にしか詰められない、理由があるのでした。

 

 

ただ今工場では、新年まであと少しというのに、干支の製造が追いついていない状態です。

ありがたいことでございます。

いやっ、お待たせしているので申し訳ないことでございます。

すべて手作業ゆえのこと、ご理解くださいませ!

 

 

以上、瞳入れ作業からレポートでした!

レポーターは陶芸をしたことのない素人・モリでした!